生まれたときから常に競争を意識し、世間様から「団塊世代」などと特別視されながらも、
それらにも懲りることもなく、ただこよなく自然を愛する中年親父の独り言を、
自由気ままに書き綴っています。
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8月例会で大峰池郷川沢登りを計画していましたが、CLのNさんから今年の池郷は水量が多く相当困難な遡行となるので別の場所へ変更するとの連絡があった。
奥美濃川浦谷での実力から、例え沢の状況が良くても池郷は無理だと思っていただけに少しホッとしたような複雑な気持ちだ。(実力以上で敗退しても良いからどんなところか一度は覗いてみたい。本音ですよ。)
候補としては、同じ流域の小又谷と大台の東の川が予定されていた。自分自身以前二度計画したが何れも悪天候で中止となった大台の東の川を希望した。
8月21日(金)夜発日帰りの計画であったが、土曜日の天候が悪く翌日は回復する天気予報を信じて一日出発日を延ばすことに変更した。その甲斐あって土曜日から快晴となり、大台にしては珍しい二日続きの快晴の下明るくて壮大なスケールの東の川上流部を楽しく遡行できた。
写真:西の滝をバックの雲水
Nさんとは大台の駐車場で待ち合わせる。稲美町を19時半出発、阪神高速の渋滞にも遭わず予定どうり3時間ほどで到着。駐車場は沢山の車、登山の車以外に天体観測の車も多い。空を見上げると久しぶりに見る満天の星空、天の川も夜空を白く染めて横たわっている、あまりの多さに星座を特定するのが難しいくらいだ。
40年ほど前大峰の沢で見た恐ろしいくらいの星の数に恐怖を感じた時の様な星空程ではないが、星空の下で路上に座り軽くビールで乾杯。下界の暑さに比べて此処は将に天国、涼しすぎて寒いので慌てて長袖を着た。
8月23日(日)翌日も天気は快晴。支度をして6時半頃出発、大蛇嵓への周遊道を降りシオカラ谷吊り橋に着く。いよいよここから滝見道へ入る。勿論通行止めです。Nさんの話では、大昔は中の滝や西の滝を見るための道が有ったそうで、東の川まで降り千石嵓に付けられた梯子や桟道を伝って一巡りする道だったそうです。勿論今はそんな物有りませんが、所々に残骸は有りました。
シオカラ谷に沿って細々と道は残っています。篠に隠され判り難い所も在りますが、東の滝落口までは割合明瞭です。
沢を上から覗くと清流が流れていますが、意外なほど穏やかな流れです。やがて東の滝落口に到着、昔の名残か鎖の手すりが有りました。此処までは穏やかですが、この東の滝(25m)を境に様相は一変します。インターネット等でこの道のことを調べると、ここから左の尾根へトラバースぎみに滝見尾根に上がると書いてありますが、踏み跡が見つけ辛く少しの間薮漕ぎをしたが踏み跡は無く、適当なところより上の稜線目指し薮を漕いで行く。稜線には明瞭な道が残っていた。この後は間違えるような所は無いが東の川まで急斜面が続く。途中一箇所展望台が在り、ここからは西の竜口尾根、対岸には西の滝、中の滝、千石嵓の大岩壁が間近に迫り迫力満点の景色です。秋の紅葉の頃なら岩壁が色とりどりに染められ、さぞや美しい事でしょう。
写真:西の滝
何処までも斜面を降り続けると目の高さに西の滝が見える様になるともう僅かです。気をつけないと最後で断崖に出ないよう判りづらい分岐を右に降ると鎖で降りられます。我々は真っ直ぐ降ってしまい懸垂でないと降りられなくなってしまった。適当な懸垂支点が無いので、分岐まで登り返し右へ降るとスンナリ降りることが出来た。時間にして2時間、東の川へ無事降りてきました。
目の前には朝日に映えた西の滝が上空より降り注ぎ、凄まじい迫力です。上流は家ほどもある大岩が折り重なり、まるでパズルを解くようなボルダリングの遡行です。少し上流には中の滝が300mの岩壁から一気に落下しており息をのむ光景だ。筆舌に尽くせない光景とは将にこれだと感じた。是非皆さんも一度この光景を目で確かめてください。写真では表現できないほどの雄大な景色が見られます。
支度を沢用に換え出発、中の滝への沢に入らないよう注意し右の沢へ進む。岩間の滝や釜を持った小滝が次々に立ちふさがるが全て直登で進む、時々登れない所もあるが、ショルダーなどで協力して越えていく。
写真:千石嵓
千石嵓に沿って登っていくようになると最初の大滝「高倉滝」が行く手を阻むように立ちはだかる。滝の左側を越えていこうとしたが、水量が多く出口付近が純層で濡れている為このルートを諦め、左岸を小さく高巻く。
さらに詰めると日が差し込み緑色に輝く大釜に出る、あまりに綺麗なのでここでコーヒーブレイク。アマゴだと思うが、数匹悠然と泳いでいる。禁漁区の為か警戒心が無いようだ。
写真:綺麗な釜
暫くして垂直に落下する東の滝に到着。シオカラ谷最大の滝で25m程、岩の割れ目を一気に落下しているが釜は小さい。色々な案内には左岸を高巻き上部の滝見尾根に上がり落口に至るとあるが、Nさん曰く、ここは右岸の小さな沢を登り、左岸のルンゼ状を木に掴まりながら登りきると落口すぐ上に出るルートが有り、以前もこちらから高巻いたとのこと。現在はルンゼ下部が崩壊し取り付けないが、沢を少し登り、途中から右へ岩混じりの斜面をトラバースするとルンゼの中間部に出る、そのままモンキークライムでルンゼを登れば簡単に落ち口へ出た。
ここから上流部はナメが続き、気持ちの良い沢歩きをすれば見慣れた吊り橋が現れ12時過ぎ遡行終了。家族連れが楽しそうに水遊びをしていた。疲れた足で階段を登りやっと駐車場へ帰着、行楽客で駐車場は満車状態。実働5時間ほどの沢登りでしたが、天気にも恵まれ素晴らしい東の川を堪能しました。お付き合い頂きましたNさんに感謝。
帰りに入之波温泉で汗を流し少し渋滞に巻き込まれましたが夕方7時頃稲美町へ無事帰着、来年はもう少し下部から遡行する計画です。
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