雨の東大山親指ピーク

  • 2006.07.17 Monday
  • 21:51

夏合宿の足慣らしを兼ね東大山へ行きましたが、生憎の天気結果的には主稜線縦走は出来なかったが満足な山行でした。
大山スキー場の東、川床から大休峠を経て野田ケ山に登り親指ピークを越え象が鼻から天狗ガ峰、剣が峰、弥山の予定でした。
大休峠までは天気も何とか持っていたが、野田ケ山から遂に雨が降り出しカッパを着ての稜線歩きとなる。このルートはあまり入る人が少ないのか道は下草に覆われ、足許が見えない中切れた稜線を慎重に進む。若者二人が我々に追いつく。広島から来てユートピアからスキー場へ降るらしい。足が早いので先を譲る。相変わらずガスで周りは全く視界無し。小さなアップダウンの稜線を進むとガスの中から尖ったピークが目の前に現れる。これが親指ピーク、岩稜を登り頂上すぐ下をトラバースする、ザイルがセットされ全く問題なく通過。暫くすると先に行ったはずの若者が戻ってくる。その先が崩落して通れないから引き返すと言うので覗きに行く。
確かに稜線の北側がスッパリ切れ落ち2m程道が無くなっている。観察すると灌木を支点に下れそうだ、静かに灌木に体重を預け、小さなスタンスに足を下ろすと身体が空中に出た状態になる。灌木が抜ければ谷底まで一直線、すぐ下の灌木に支点を移しもう一段下がり尾根に戻る。雨の降る中崩落の続く尾根を辿る。腹も空いてきたので大きな木の下で雨宿りしながらパンをかじっていると、先ほどの若者が登ってきた。彼らは、あんなオッサン・オバサンが苦もなく通過するのを見て、ここで引き返しては沽券に関わると意を決して降りてきたようだ。更に登ると空が明るくなり小さな岩のピーク(振子山?)に着いた。緩やかに降るとコルに着く、ここが振子沢への分岐だろう。辺り一面トウゴククガイソウ・ギボウシ・シモツケなどの高山植物が沢山咲いている。特にトウゴククガイソウの薄紫の穂先が同じ方向に首を傾げて咲いている姿は素晴らしい。最期の斜面を登り切ると象が鼻、すぐ下にはユートピア避難小屋。雨と風の中主稜線縦走は諦め宝珠尾根を降る。上宝珠乗越しから砂滑りを楽しみ元谷へ一気に降り中ノ原スキー場へ予定時間に到着。ずぶ濡れになり展望もなかったが、少しだけスリルを味わえました。今度は晴れの日に再挑戦しましょう。

Comments

Post a Comment








Go to top of page

最近のコメント

アーカイブ