生まれたときから常に競争を意識し、世間様から「団塊世代」などと特別視されながらも、
それらにも懲りることもなく、ただこよなく自然を愛する中年親父の独り言を、
自由気ままに書き綴っています。
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7月に一度計画したが、生憎の雨で延期、8月も又雨、三度目の正直で9月の最終週末が晴れ予報、やっと念願の比良猪谷の遡行が出来ました。
昨夜からの冷え込みで気温15度位しかなく肌寒い。いつもの沢装束に加え半袖のウエットシャツまで着込み気合いを入れ8時林道出発。
15分程で入渓地到着支度を調え遡行開始。
本日のメンバーは精鋭揃い全て沢筋で行く。ザイルさえ要らないクライマー達だが、私には必要でした。
写真:釜にも浸からずヘツリで取り付きシャワーを浴びて登る
二股手前の第3ゴルジュ出口の滝が悪く荒木師匠にザイルを張って貰う。2ピン目で行き詰まり四苦八苦。腕も脚も日頃からの鍛錬不足でパンプ寸前、見かねてザイルを引き上げてもらい何とか落ちずに登り切れた。さすがに比良で二番目と言うだけあって全てトップで直登するには荷が重かった。
写真:何処でもスルスルと登ってしまう荒木師匠
7名で3つのゴルジュを抜けるのに掛かった時間は1時間20分でした。
最後のヒジキ滝はこの谷の中で一番落差のある滝で、静かに岩肌に沿って流れる綺麗な滝でした。
photo:ヒジキ滝下段
この時期シャワーで登のは辛い物がある、滝身の左が登れると師匠に指導いただき、夏の暑い時期に登りましょ。
ということでコメカイ道を地蔵峠経由で横谷へ下りました。
紅葉もホンの少し始まりました。沢筋の落ち葉を踏んでの沢登りも風情があって良い物ですが、シャワーが堪えた沢登りでした。
詳しい記録は、ここをクリック。
秋の連休を利用してウエストンの足跡を訪ねる山旅の第3弾、小渋川から南アルプス赤石岳に行ってきました。 HPにもUPしてます。
近年は、静岡県椹島からのコースが大半ですが、ウエストンに拘って伊那側から挑戦しました。
写真:赤石岳山頂にて
小渋川上流部は、荒川前岳の崩壊壁から大量の土砂が流れ込み、ガレた河原が続き滝もないが、大雨の度流れも変わり登山道がないコースで、案内には二十数度の徒渉があると紹介されている。
写真:小渋川高山滝
七釜橋から入渓し高山滝を経て広河原まで2時間半ほど、ここから靴に履き替え福川を辿る。沢には大きな滝は無いが倒木が多い、右股に入り更に詰めると右岸から岩壁を割ってルンゼが合流、ここには百間洞へと書かれた赤いペンキが残っていた。
この地点から傾斜角40度ほどのガレた斜面を百間洞最低コルへ登り詰めるのだが、ガスで上部は判らず大凡の見当を付け灌木を頼りに薮を攀じて行くが、想ったより時間が掛かり夕暮も近いので諦めビバークを決意。
40度ほどのガレた斜面に4人が横に座れるだけのスペースなど全くなし。少し大きめの安定した岩を利用したビバーク場所を作り、落ちないように立木にビレーを取りテントのフライを被り長い夜を迎えた。
予報では、明日は雨でしたが少しパラッと来た程度で夜中は晴れ渡り、中秋の名月の月明かりの中、快適な一夜でした。
写真:百間平からの赤石岳
翌日は、明るくなり行動開始。2時間弱の薮漕ぎで稜線に出て、赤い屋根の百間洞の小屋が眼下に見え無事登り切った。小屋まで降り食事を摂る。予定が遅れたため今日の行程を赤石岳を越え、荒川小屋までに変更。
小屋から一般登山道を快適に歩き赤石岳へ。
写真:大聖寺平から荒川三山
大勢の登山者に混じり三千mの稜線漫歩、大聖寺平を経て荒川小屋で幕営。
最終日は、ウエストンの登った広河原から大聖寺平コースを降る。標高差千二百メートルを一気に降り脚が痛くなる頃広河原小屋に到着、沢靴に履き替え小渋川を降り湯折ゲートに無事下山することができました。
小渋の湯赤石荘展望露天風呂で疲れを癒し、渋滞の中午後八時前稲美町へ帰着。
予想以上にハードな山行でしたが、達成感のある良い山旅でした。