生まれたときから常に競争を意識し、世間様から「団塊世代」などと特別視されながらも、
それらにも懲りることもなく、ただこよなく自然を愛する中年親父の独り言を、
自由気ままに書き綴っています。
何か感じられたら、気軽にコメントを残してください。
山行の予定が無くなったのと、お彼岸が重なり、久しぶりに自宅に居ることとなった。
朝早くからお墓の掃除を済ませた帰り道、以前から気になっていた「靴のひらき」付近で秋田の信号を北へ少しの所に「野中の清水」の道路標識が有ったのを思い出した。
秋田の信号を神出方面に右折し暫く走ったが標識が見つからず、GPSでも確認したがその様な記述もない。Uターンして戻りながら再度探したら標識を見つけた。
脇道にはいるとすぐ橋が架けてあり、その袂に公園風に整備された「野中の清水」は在った。
写真:入り口の立て看板
地元有志で維持管理を行っているようで、掃除の行き届いた綺麗な所である。
東播磨では万葉の時代からその名を知られ、和歌にも詠まれているそうだ。
大昔の旅人も、道すがらこの清水に喉を潤したことだろう。
写真:湧水の案内
残念なことに飲料水としては不可とのこと。水脈に流れ込む生活排水か農業用水が混じり込み昔日の面影は無くなっているが、今でも清水がコンコンと湧き出している。
飲むことが出来る清水なら、きっとブームに乗り多くの人が汲みに訪れているはず。
身近に在りながら、古い歴史を持つ忘れ去られようとしているこんな史跡を訪ねる小さな旅もたまには良いものです。
勿論、日本の伝統行事や名のある櫻など、カメラを持って出かけましょう。
秋の連休を利用して恒例の黒部奥の廊下と秋麗の赤木沢へ行きました。
秋雨前線の影響で好天は望み薄、とりあえず現地まで行ってから考えましょうと14日晩から出発。
今回初の赤木沢となるT中さん、大怪我からの復帰後初山行のS田さんも一緒です。
初日は快晴、太郎平までノンビリと4時間で登り切る。
S田さんは、高御位山でのリハビリを一所懸命に頑張り2年ぶりの山行でしたが見事登り切り大健闘、人間一念発起やれば出来るの見本、頭が下がります。
二日目もまずまずの天気、黒部奥の廊下を通り赤木沢出会から大滝を目指す。
近年ご承知の如く観光沢と化した赤木沢、本日も大勢のパーティで賑やかです。ガイドに連れられた中高年、老若男女入り交じり沢装備や服装までが華やかです。
数日前に大雨が降ったようで、此までに無い水量に迫力満点。
写真:迫力にある赤木沢を行く
大滝から降る頃には雨が降り始める。
帰りは薬師沢を第1徒渉点まで詰めあがる。
機会が在れば第1徒渉点から左又を詰めて太郎平に出るコースも辿ってみようと思っています。
京都府の北東に位置し「ブナの原生林」で知られる京都大学芦生演習林、最近は入山者が多くなり、貴重な自然をオーバーユースによる破壊から防ごうと入山規制が掛かりました。貴重なブナの森を守るためには是非とも必要なことだと思います。
その芦生の森の東に位置する三国岳(さんごくだけ)と南に続く稜線を経が岳まで辿る山旅に行ってきました。
芦生の森には、「三国」と名のついた山が二座あります。その一つに三国峠(みくにとうげ)と呼ばれている山が、福井県と滋賀県と京都府の境にあります。
この三国峠の南に在る「三国岳」と呼ばれている山と区別するために「さんごくだけ」と地元では呼ばれているようです。その三国とは、丹波・山城・近江の国です。
しかし、三国岳の三角点は、京都府と滋賀県境を西側へ5分ほどの頂にあります。
国か県の境では無いのに何故?三国岳と呼ばれているのでしょうか。因みに京都府では皆子山・峰床山に次いで三番目に高い山です。
写真:三国岳頂上にて
府県境を南に辿る道は、滋賀県側は杉の植林、京都府側は自然林、展望は樹林帯の中で木々を透かしてしか見ることは出来ないが、テープも沢山あり迷うところではない。
最後の急坂を登りきると樹齢数十年の杉林の中にひっそりと在る。朽ちた杉の根元に石を積み重ねこの中に経文を納めたのだろうか?
写真:経が岳の経塚?
府県境をさらに南下しイチゴ谷山まで辿れるが、下山場所が車を止めている古屋から更に下流域の平良に出るため、車の回収に時間が掛かる。
今回は諦め、桑原橋への分岐まで戻り良く踏まれた「さば街道」を降った。
分岐の直ぐ下の窪みには「峠の茶屋」が在ったそうで、往還の旅人達も利用したことでしょう。時代を経ていつしか辿る人も途絶え自然に帰ったようだ。
昔の街道だった道は大変歩きやすく、自然林の中を楽しく降れた。
出発した前夜は大雨で、軒下を拝借し幕営。朝から雨だったら中止しようかと考えたが、翌朝回復傾向と判断し決行、結果は快晴に恵まれ楽しい山行になりました。自然林の中を歩き心地よい風に吹かれながらの山旅でした。