生まれたときから常に競争を意識し、世間様から「団塊世代」などと特別視されながらも、
それらにも懲りることもなく、ただこよなく自然を愛する中年親父の独り言を、
自由気ままに書き綴っています。
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三国山(岳)と呼ばれている山は全国で幾つあるのだろうか?
今回はその中の一つ若狹・丹波・近江の国境、三国峠と呼ばれている丹波高原の山に平日を利用して前夜発で行ってきました。
今年の冬は極端に雪が少なく、芦生の里も春の訪れを感じます。
朽木梅の木から針畑川沿いに車を走らせていると、ヘッドライトに驚いたのか二度ニホンカモシカが前方を横切る。
日付が変わる頃芦生の「山帰来」前の広場にテントを張り仮眠。星空が綺麗。
朝食を済ませ6時前に出発、若走路谷出合付近の広場に駐車し、二輪草の鮮やかな若葉に出迎えられ、爽やかに沢を詰め近若国境稜線のクチクボ峠に到着。若狹の山々が朝日を浴びて輝いていた。
葉を落とした広葉樹の林床は芽吹きには少し早く、落ち葉を踏んでの稜線漫歩、気持ちよく三国峠に到着。
三国峠と呼ばれているが山頂です。芦生の山域には峠と呼ばれている山が他にも幾つかあります。頂上は国境稜線から少し外れた丹波側に位置しています。
ここから近若国境稜線に別れを告げ、若丹国境稜線を杉尾峠まで辿ります。
小さいながら沢山のピークが連なる。しっかりした踏跡の稜線から芽吹き間近の若狹の山々を望みながら大きく降ると野田畑峠に出る。
細くなった稜線上は岩団扇や小岩鏡の群落が多く見られた。開花にはまだ少し早く花芽だったが、一斉に咲いた頃ならさぞ素晴らしいだろう。
稜線が南へ方向を変える分岐点にザックを置いて永谷山(シンコボ)往復。
この山域で一番高い所を地形図で探し稜線を離れ尾根を辿る。ここが一番と思えるところまで来たがその先にまだ少し高い所があり更に尾根を辿る。高度計を確認すると830mを少し超えている、付近には芦生杉の大木もあり熊が利用しそうな大きい室もあった。 これから先の稜線は迷いやすい地形が3カ所あり慎重に進む。稜線を漠然と歩いていると必ず間違える地形、葉の茂った季節であれば難しさは言うまでもないだろう。
間違えることなく無事杉尾峠に到着、時間も計画どうり。
由良川源流から上谷を降り長治谷作業所で休憩、枕谷から地蔵峠を越え林道を戻る。
一日快晴に恵まれ早春の山旅を存分に楽しめた山行でした。
今後もこの山域の国境稜線を繋いだ山旅を計画し、敦賀から西へ辿ってみたいと思っています。
さて次は、百里が岳付近に行きましょう。