江美稜線ブンゲン山スキー

  • 2010.03.14 Sunday
  • 22:19

快晴の予想で、虎子山に続き奥美濃のブンゲンに山スキーで行ってきました。
大岩山
  写真:リフトトップから稜線の大岩山を望む

奥伊吹スキー場のリフトを4本乗り継ぎ、一気に千メートルまでと思っていたら雪不足で最後のリフトは中間駅で降ろされ、そこからシールを付けてリフト終点まで斜面を登ると一気に展望が広がる。
直ぐ隣には、大きな金糞岳と白倉岳が長いスカイラインを見せていた。
稜線を忠実に辿るが、尾根は複雑に折れ曲がりガスの中ならルートは判りづらい地形だ。
小さなピークを登りシールを付けたまま滑り降りる。辿る正面には大きな山体の伊吹山と先々週登った虎子山も見えている。
ピークを3つ越えるとブンゲンの山頂。大勢の登山者や山スキーヤーで賑わった山頂でした。
ブンゲン山頂
  写真:金糞岳をバックに

展望は素晴らしく、北には一際白い白山、その手前に能郷白山、北東には穂高連峰、乗鞍岳、少し離れて御岳、南アルプスも見えている。残念ながら富士山は見えませんでした。(欲張りすぎかな)
パノラマ写真
   写真:ブンゲン山頂からのパノラマ写真

南には、大きな伊吹山、右肩には霊仙山、西には、琵琶湖と比良連峰、湖北の山々、その先は日本海まで見えました。(このパノラマ写真は、写真掲示板で見てください)
暫く休憩し少し南へ縦走しようと降りだしたが、薮が出ていて雪が繋がっていない。諦めてスキー場へ戻り、ゲレンデを4本滑り少し早めに帰ってきました。
シールの利き具合も良好、黒部源流と北ノ股岳付近を山スキーで滑ろうと思ってますが、もう少し練習をしないとね。

寅年の江美・虎子山

  • 2010.03.05 Friday
  • 13:11

 週末の日曜日(2/28)には天気も回復し青空が広がると予想し、湖東の虎御前山に続き、奥美濃の干支の山「虎子山(トラスヤマ)」に急遽出掛けようと決め、携帯で山の会のメンバーにメールを送った所4名の参加希望があった。タイガースの優勝もこれで万全でしょうか?
 決行日は生憎の雨空、小雨のそぼ降る早朝6時出発、山陽道から順調に関ヶ原ICで一般道に降り、ナビに国見岳スキー場と入力し、ナビ任せで車を走らせた。
 垂井を過ぎた先で、ナビの指示で左折、円興寺トンネル経由池田温泉に抜け、池田山山麓の集落に沿った道をクネクネと走ることになり、のどかな早春の里山ドライブを満喫、揖斐川町辺りから天気も回復予想どうり青空が広がってきた。揖斐川支流の粕川沿いに美束を過ぎ山道を登り国見岳スキー場予定オーバーして9時半過ぎに到着。第二駐車場に誘導され、支度準備中に駐車料金を請求に係員がやってきた。スキー場のHPでは無料となっているはずだがと尋ねると、除雪協力金をお願いしてますとのこと。
虎子山
  写真:林道から虎子山

 「今日は2パーティが登っているよ」と情報と「頑張って」のエールを貰い予定遅れの10時20分出発、林道を登ると暫くで除雪終了、積雪20センチほどの林道をつぼ足で辿る。足許にスキー場が見える辺りからは青空にくっきりと奥美濃の山々が望めるようになってきた。虎子山、ブンゲン?貝月山?槍が先?その遙か先にも白い山々が望めるが、山の名前は判らない。
山腹を何度も折り返し高度を上げていく林道を2回カットして時間を稼ぐ。結局1時間で国見峠到着、南側の展望はガスのため見えなかったが、休んでいる間にもガスが流され伊吹山が少しずつ見えてきた。美智子さん差し入れのパン生地まで全て手作りの美味しいサンドイッチを戴き、急登に備える。
稜線
  写真:稜線を行く

 峠から国境稜線を辿る。標高点978まで130mの急登、左側は植林右側は自然林の狭い尾根の登りが続き展望は右側のみ、標高が千メートルを超えた辺りから傾斜も弛み自然林の尾根となる。振り返れば伊吹山が間近に迫力満点で一際大きく見える。伊吹北尾根もなだらかな稜線を覗かせてきた。ここで和歌山から来たスノウシュウを履いていた単独の登山者に追いつく。峠から1時間でCa1182のジャンクションピーク到着、この頃からガスが湧き出し青空も隠され風も出てきた。
JPからは北へ尾根が大きく曲がり、小さなピークを二つ越えると目的の虎子山山頂の筈だが、山名板も無く通り過ぎてしまう。尾根が北へ急激に落ち込む所は展望も良いので、昼食とする。天気も青空が回復し日差しも暖かい。風を東側へ避けた斜面に座り、奥美濃の山々を一望しながら、これからの奥美濃の山旅について語り合った。北西の川を隔てて大きな山体の金糞岳も見える。この稜線の続きには、おそらくブンゲンと思われる山、更に稜線続きには貝月山が目の前に、その遙か向こうには右肩が上がった台形の山が見えるが、屏風岳ではないだろうか?
頂上
  写真:虎子山山頂

 食事を手早く済ませ三角点のピークと覚しき場所で記念撮影、和歌山の登山者にシャッターをお願いした。後は降るだけ、ゲレンデでのスキーを楽しみに一目散に国見峠まで40分で駆け下り、元来た林道をスキー場まで戻ってきた。
ブンゲン・貝月山
  写真:国見峠からブンゲン・貝月山

駐車場でスキー靴に履き替え残り時間一杯まで練習。ネットで手に入れたファットなカービング板の試乗を兼ね4本滑った。午後3時を過ぎているのでザラメ雪だったが今年二回目で本番に向けての良い練習でした。
 国見岳スキー場は関西では余り知られていない小さなスキー場ですが、リフトのスピードが遅いことを除けば一昔前の雰囲気で楽しめました。流石にテレマークで滑っている人は私だけ、優雅な滑りで少しは注目されたでしょうか。

雪の大江山連峰ハイク

  • 2010.02.15 Monday
  • 13:48

 暖冬の影響で県北部の山々も雪不足です。先週の木曜日から週末にかけて雪が降ったので山の会の仲間と早朝から出かけました。
 加悦町の憩いの家から縦走して、千丈が嶽・鳩が峰・鍋塚と辿り加悦青少年山の家へ降るコースです。
 雪こそ無いが憩いの家への道路は溶けた雪が凍りスケートリンクの様な状態、マイクロバスはノーマルタイヤのため2km手前でスタック。
 ここから歩くことになった。我々以外に車2台が上がってきた。憩いの家で支度を済ませ雪の遊歩道を歩く。
 朝日に輝く赤石岳の斜面は先日来の吹雪の影響でエビの尻尾がビッシリと着き綺麗だ。
赤石岳
   写真:朝日に輝く赤石岳

 稜線に上がると樹氷を纏った三岳山が三角錐の姿を現し、南西の展望が開ける。遠くの山々も雪景色で輝いている。
暫くは稜線を辿るが右側から林道が稜線まで上がってきてその後ずっと地形図にない林道を歩く。千丈が嶽への取付きから葛籠折れの林道が続き一向に高度が上がらないが、樹氷の中を行くので仲間から感嘆の声が上がる。折角持ってきた「わかん」を履き、ショートカットで斜面を登るろうとしたが、一箇所以外薮でショートカット出来なかった。
 斜度も落ち頂上が近づくころ東側の鬼嶽稲荷神社からの道を併せると暫くで頂上到着。山頂は広く展望も360度。全員で記念撮影。
大江山の樹氷
 写真:樹氷の林を降る

鳩が峰への降り斜面は北向きということもあり樹氷がビッシリ、ただ時間が経つにつれて気温が上がり頭上へ降ってくることが多くなる。
大江山
 写真:千丈が嶽北面

南向きの斜面の雪が溶けてシャーベット状になり地肌が出ているところもある。鳩が峰を過ぎ降りきった所には林道が来ている。トイレも完備した休憩所も在る。再び登りになり小さなピークを越えると鍋塚頂上、こちらも丸い山頂で展望も360度、少し下り坂の天候で雲が広がり風も出てきた。昼食を済ませ青少年山の家へ向け下山開始。池が成キャンプ場からは舗装された林道を下り加悦青少年山の家へ下山。
 久々の雪山ハイク、運良く樹氷が見られてラッキーな一日でした。

氷ノ山流れ尾雪洞山行

  • 2010.02.01 Monday
  • 13:47

昨年にも予定していた氷ノ山雪洞訓練山行が、悪天候と雪不足で2回も中止になった。
今年は年末から寒波到来で一気に大雪が降り期待して出掛けました。
氷ノ山国際スキー場のチャレンジリフトも土日祝は動かすとの情報を得て1月30日土曜日から出掛けました。
午前8時過ぎ駐車場に到着、思ったより車は少ない。二日分の駐車料金を支払いリフトを乗り継ぎパトロールセンターに登山届けを提出。
本日は先行者二名ありとの情報。最上部へのリフトでゲレンデトップまで楽ちんで到着、支度を調え出発。
雪は程良く締まっているが、念のためわかんを履き登り出す。雪面は所謂モナカ状態、流れ尾に合流するまではこのままで登る。
最後の斜面も雪庇の小さな場所を選び尾根に乗る。先行者はアイゼンで登っている様だ。
メンバーもここからアイゼンに履き替えて登ることにする。私はつぼ足とストックで登る。
本当に雪が少なく所々笹が出ている。オマケに気温上昇で溶けた雪が朝方に凍って始末が悪い。
最初の岩峰を右から越える斜面は雪が殆ど無く、つぼ足の私はスリップに気をつけ足許を確かめながら登らなければならない。
我々の後から山スキーの単独行者が登ってきたが、シールで登るには雪が少なく、やはりつぼ足で登ってきた。
上部岩壁帯まで来ると雪が多くなり登りやすくなったが、頂上へのトラバース斜面だけは、アイゼン無しでは流石に緊張した。
クラストのためキックステップが決まらない、ピッケルならステップを切れるのだがストックではバランスを取るだけ。
丁度先行者二人がこの斜面で滑落停止の訓練中、その横を時間を掛け慎重に一歩一歩登る羽目になった。後で仲間から聞いたのだが、先行者の一人は、神戸FACの仲間Sさんだったそうだ。ゴーグルをしていると誰だか判らない、失礼しました。
氷ノ山頂上はスノーシュウで若桜方面から来た登山者が多かった。
氷ノ山山頂
   写真:氷ノ山山頂にて 本当に雪が有りませんでした

避難小屋で昼食後上の千本へ降り、雪洞掘りの場所を探すが雪が少なく、鉢伏山が見える斜面の吹きだまりを選んだ。
雪洞を2mも掘ると笹が現れる。やはり雪が少なく奥行きが深くできない。結局奥行きを少なく間口を広くした雪洞になった。
始めて雪洞掘りに挑戦されたFさん、居心地は如何でしたか?
雪洞にて
   写真:雪洞にて

私の今回の目的である「雪山でのツェルトビバーク」を近くの斜面に決め、整地しストック二本で設営。
夜中は曇り空ながら満月に照らされ、鉢伏高原の灯りが瞬く長い一夜でした。
風も思ったより強くなかったが、自分の息でツェルトの中は真っ白、時折風が吹きツェルトを揺らすと顔に氷が降ってくる。
薄いナイロン一枚だが、風の弱い一夜のビバークなら結構いけそうだが、強風の中だったら雪面を少し掘り下げないと寝ていられないだろうな。
やはり風が強い場合は、雪洞が一番だが、掘れる場所があればの話。もう少し快適に過ごせる対策を考えなければいけないようです。
翌朝は、予想どうり小雪がちらつく生憎の天気、頂上往復を取りやめ早々に下山。
下の千本を過ぎるとガス雲から抜け視界が広がる。昨日の流れ尾や東尾根避難小屋もハッキリ見える。8時を過ぎるとゲレンデから賑やかな音楽が聞こえ、スキーヤーも色とりどりの服装で滑っているのが上から見えた。
避難小屋付近では、雪が少ないので地道も現れ、夏道を瞬く間にゲレンデまで降りてきた。
パトロールセンターに下山報告を済ませ10時過ぎ車に戻る。
地球温暖化の影響か段々雪の降る量が少なくなっているようですね。

この詳しい山行報告は、ここをクリック。

氷上の白山と篠が峰

  • 2010.01.19 Tuesday
  • 15:09

 氷上町成松(現在は丹波市)の白山から篠ヶ峰へ尾根を歩き、帰りは一本北の尾根を東峰山から弘浪山まで一日で歩こうと思い1月10日に実行しました。
 残念ながら、時間切れで弘浪山までは行けませんでしたが、弘浪山へ登る手前のコルからゴルフ場へ降り暗くなって車に戻ることが出来ました。
 8:35に白山登山口を出発、9:00東屋で休憩。9:40白山頂上着。ここまでは順調でしたが、踏み跡を安易に辿ったため南西の尾根に入ってしまい往復40分ほどロスタイム。予定の尾根に戻り縦走を続ける。薄日の差す天候で行く手正面に篠ヶ峰を望み、右手には帰りに使う尾根を眺めながら快調に歩き点名新郷(587.7m)の肩を10:30すり抜けると応地坂峠から北上してくる尾根と合流するCa600のピークに着く。ここはコンパスを出し注意深く方向を定める。踏み跡は南へハッキリとしているのでうっかりすると間違える所だ。目指す篠ヶ峰が間近に近づき12時を過ぎる頃点名赤井(691.7m)に到着。ここは測量のためか大きく切り開かれ展望も良いのでお昼にする。

点名赤井

   写真:点名 赤井にて(後方は篠が峰)

 時間が追っているので早々に腰を上げる。一旦100m程降ってCa580(12:30)から篠が峰に登り返す。最後の急坂を登り切ると大きな電波反射板の建つ頂上の一角に13:40辿り着いた。日影には雪が消えずに残っており東側の展望が良い。ほんの少し登ると放送局のアンテナが3基建つ細長い頂上です。
 休みも程ほどにP631.7m(東峰山)へ向け下山開始。一気に260mの下降、急坂を立木に掴まりながら降り、560mほどの尾根を辿り、槍のように尖った形の良い東峰山の頂上へ15:20到着。此処までは、測量のためかピンクのテープが沢山あり迷うことはない。振り返れば西日にシルエットの篠が峰くっきりと聳え立っていた。

点名三原

   写真:東峰山にて

 夕暮れが近づき太陽も稜線間近に迫っている。後1時間くらいで稜線に隠れるだろう。東峰山から尾根が分かれ南東の尾根を辿る。尾根上には、ある宗教団体の霊園墓地の境界を示す鉄の柱と鎖が設置してあり、この上なく歩きづらい。オマケに関係者以外立ち入り禁止の看板までご丁寧に取り付けてあった。なんと心の狭い排他的な宗教団体だろうとあきれ返った。
 尾根は尚も降り続けCa290の最低鞍部に15:50到着休憩。尾根の北側には件の宗教団体の霊園墓地、南側はゴルフ場。東へ続く尾根は、標高差250mの岩混じりの尾根となっている。残り一時間では疲れと標高差距離を考えると到底無理、この地点で下山を決める。
 ゴルフ場まで標高差僅か100m程、獣道を使って薮漕ぎで強引に降る。思ったより薮の抵抗も少なくスンナリと沢状のガレ場を降ることが出来た。林道が沢の詰めまで伸びて来ており、無事林道に降り立つ。ゴルフ場脇の林道を下り暗くなってきた頃(17:30)白山登山口まで戻ってきました。
 今回は、雪山訓練を兼ねた山行で、重たい登山靴を履いて長い距離を歩き上り下りを幾度となく繰り返す山歩きでした。さすがに最後の林道歩きは、足が攣りそうになりましたがとても良い訓練になりました。同行の皆様お疲れ様でした。

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